 |
 |
|
| じゃずあれやこれや
「ジャズ岡山」HP開催に寄せて
最近、「この世の外へ・クラブ進駐軍」という日本映画を観た。坂本順治監督で萩原聖人、オダギリジョー、などがでる敗戦後間もない日本のジャズの黎明期を描いた映画だ。米軍キャンプでその場しのぎのジャズまがいの音楽を演奏をしていた若者たちが、敗戦の屈辱の不条理な時代の中で、GHQの本場のジャズに触れてジャズの演奏に目覚めてゆくという映画だ。実際、その時代を経験した内野二朗氏などのアドバイスによって創られている。「日本人にとってジャズとはなんだったのだろうか?」などと考えてしまった
この数年、名古屋のDr.ジャズこと内田修先生が年に2〜3回、岡山に訪れてくださる。毎回先生からジャズの四方山話を聞かせていただく。内田先生はまさに戦後間もない頃から日本のジャズ・シーンをその中心で体験してこられた方なので、実際のジャズメンの生々しい話が聞ける。日本ジャズメンだけでなく、エバンスやモンクなど世界的ミュージシャンとも親交があった。文章にできないような内容もあるが、ある意味でジャズのエッセンスがたくさん詰まった話の内容に、いつも興味津々で時間がたつのを忘れてしまう。気がつくと焼酎の瓶は 開いているし、1時2時と午前様である。80歳近いというのに酒は呑むたばこは吸う、本当に医者だったのかと思うほどの元気な不良老人だ。しかし、昔のお医者さんは破天荒であっても本当に頭が良くて人格者だったのだろう。
私は長年ジャズの音楽を売ることを生業としている。当然のことながらチャーリー・パーカーやマイルス、エバンス、コルトレーン、等々アメリカの本場のジャズにあこがれてきた。しかし、もうジャズを創った巨人たちは殆どあちらの世界に逝ってしまって、新譜で新たな演奏を聴くことはないだろうし、ましてライブで演奏を聴いたりすることは夢のまた夢である。もうこれからのジャズは本物はいないのだろうか?などと落胆しかけていた。ところが、私のジャズ歴の倍以上もジャズを体験してきた
内田先生が、若い日本人のジャズを聞きたがっている。それも岡山の地元ミュージシャンのジャズを一生懸命聴いている姿勢をみて、本当に頭の下がる思いだった。多分よその地方にいっても先生は同じように日本の地方のジャズに一生懸命耳を傾けているのだろう
いまでも新しいジャズシーンは現代のジャズメンによってどんどん創られている。昔以上にジャズは市民権を得て、あらゆる音楽の中に浸透している。昔のアメリカのジャズばかりが良かったのでなく、今の時代を創っているジャズもたくさんある。逆に新しい時代の音楽を創ってゆくのがジャズなのだろう。日本には日本のグルーヴのジャズがあって良い。岡山には岡山のグルーヴのジャズがあっても良い。当然のことながら岡山で演奏するジャズ・ミュージシャンがいなければ、岡山のジャズシーンな
どというものは無い。それは地元のミュージシャンであり、岡山に縁があって県外から、東京大阪、海外からわざわざお越しいただいたミュージシャンになる。そしてそのジャズを支えてゆくのはジャズファンであり、その場を提供するライブハウスでありコンサートやイベントなのだろう。
できれば、いい音楽とおいしい料理、楽しい酒とすてきな仲間がいれば岡山の音楽文化はもっと素晴らしいモノになってゆくはずでしょう。
Yambow 平井 H16.9.25 |
 |
| Copyright(C)2004 Jazz OKAYAMA, All right reserved |
お問合せ:jazzokayama@mail.bird.or.jp |
|